国際ネット婚活で出会ったオーストラリア人男性と国際結婚してシドニーで暮らしています。アラフォーで婚活を始め、40代になってからの海外移住でした。
日本で40年間過ごし、いきなりの海外移住。そこには日本では感じることのなかったストレスが待ち受けていました。
大好きな人と一緒に暮らせる幸福感の裏にひそんでいた国際結婚ならではのストレスとその対処法について、琴子の実体験を交えてお話しますね。
国際結婚で感じるストレス:手続き編
複雑で時間がかかる国際結婚の手続き、、、すべての国際カップルが感じるストレスといっても過言ではないでしょう。
配偶者ビザに時間がかかる
私たちはオーストラリア国内で配偶者ビザ(パートナービザ)を申請しました。私たちのビザ申請を審査する担当者は早々に決まったのですが、それから待てども待てどもビザはおりません。
日本国内で配偶者ビザを申請する方法もあるので、パートナーと相談して都合の良い方を選んでください。私たちはオーストラリアで申請する方法を選択しました。
ビザを申請さえしてしまえば「ブリッジビザ」というビザが自動的におりるので、オーストラリアの滞在は問題ないのですが、「審査中」という状況が1年以上も続くと心配になってくるんです。
ブリッジングビザは「国外には出れない」という条件があり、一時帰国や旅行などで国外に出たい場合は、さらに「国外に出れるためのブリッジングビザ」を新たに申請しなければならないのです。
仕事を探したくてもビザの状況が審査待ちの状況ですと、就職活動もままなりません。
ビザ申請の審査には時間がかかる旨はオーストラリア移民局もウェブサイトで公式に案内をしていることなので、ここは「いつかビザはおりるだろう」と気長に待つしかありませんね。
琴子はブリッジングビザ期間中にチャイルドケアの専門学校に通い始めました。日本でも保育士だったので、オーストラリアでも保育園で働きたいな、と思って。審査期間中も有意義に時間を使いたいですね。
国際結婚で感じるストレス:人間関係編
人間関係のストレスは日本でも海外でもつきまとうものです。しかし海外独特の人間関係に最初はひるみました。
義理の両親・親戚とのお付き合いが密接
家族メンバーの誕生日、クリスマス、イースターには必ず実家で集まり、イベントの時だけでなく連休の時は義両親や兄弟が我が家に泊まりがけで遊びに来ることも。
夫の家族はみんな良い人たちです。いつもニコニコと穏やかで、琴子のことを優しく受け入れてくれる素敵な家族、、、、
でも、頻繁に家族の集まりがあると、「またか、、、」という気分になります。なかなか会話に入れないこともあるし、日本人は私だけ。アウェイ感をかんじてしまうんですよ。
現地の日本人とのお付き合いに頻繁に誘われる
国際ネット婚活をすすめてくれた同級生が偶然にもシドニーに住んでいて、移住当初は彼女しか日本人の友達がいませんでした。
もっと友達を作った方がいいな、と思い日本人のコミュニティに参加するようになったら、頻繁にお声掛けいただくようになり、最近ではちょっと面倒くさくなってきてしまったんですよね。
毎回同じメンバーで集まって、毎回同じような当たり障りのない話題で盛り上がってるふりをするのが疲れてしまい距離をおいています。
夫の同僚や友人のお付き合いは「妻同伴」が基本
夫の同僚や友人の食事会やパーティはパートナー同伴が基本です。
日本語でも英語でも初対面の人と話すのは緊張してしまい、夫へ申し訳ない気持ちになってしまいます。私がもっと気の利いた会話ができれば、彼の評価も上がるのではないか、、、と。
それに、毎週末、家族・友人・同僚とのイベントが続くと、「2人の時間がない」と不満もつのります。
★対処法★
●夫の家族は私の家族。仲良くしてくれることはありがたいこととして受け止め、私たちの幸せを望む一番の味方だ、と理解すること。
●日本人同士のお付き合いはどっぷりつからずにほどよく距離を置いて、気の合う人だけ付き合う。
●夫の同僚とのお付き合いは「これがオーストラリアの文化」だと割り切り、その場を楽しめるように心がける。
●2人だけの食事や旅行も定期的に計画する。
国際結婚で感じるストレス:生活編
外国人夫との生活で小さなストレスは積み重なります。イライラが爆発する前にこまめにストレス解消していくことの必要性を感じています。
言葉の壁は崩れることはなさそう
オーストラリアは多民族国家なので、世界中から移民が集まって国家を形成しています。
だからインド訛りの英語、タイ訛りの英語、ヨーロッパ訛りの英語といった、英語のネイティブではない人々の英語は聞き取りづらいです。
インターネットや携帯電話で何かしらのトラブルが起きたときにヘルプデスクに電話したときは、相手はたいていインド訛りの英語を話し、琴子はコミュニケーションが取れませんでした。
オーストラリア・シドニーの物価高
日本に比べオーストラリアは物価が目に見えて高い!
そのぶん、最低賃金も日本よりずっと高いので、生活レベルが極端に下がることはないのですが、買い物にいくたびに、「日本だったら●●円くらいなのに、、、、」といちいち比べてしまうんです。
それに、オーストラリアに住んでいるといっても、日本の食材も欲しいんですよね。でも、納豆やふりかけは全て輸入品で割高。アジア食材はあちこちで手に入る環境ですが、お値段を見てひるんでしまいます。
車の運転が怖い
私たちが暮らすシドニーがあるNSW州は、日本の運転免許を翻訳した書類と視力検査だけでオーストラリアの免許が取得できます。(実技・学科試験は免除)
※州政府や国籍により免許取得の条件は変わります。
日本では車の運転が欠かせない生活だったので、シドニーでの暮らしがスタートとしてすぐにオーストラリアの免許を取得したものの、やっぱりここは移民だらけのオーストラリア。
みんながみんな自分の国の交通ルールで運転をしている気がして怖いんですよ。日本より荒い運転をしているドライバーが多い印象もあるんです。
★対処法★
●言葉の壁は慣れるしかない。想像力も総動員させて相手が何を伝えたいか予想しつつコミュニケーションを取る。自分も日本訛りの英語を話しているのでお互い様。
●物価高については、きちんと正社員で働くようになれば気にならないようになる、と楽観的にとらえる。節約をゲーム感覚で楽しむ。
●公共の交通機関(バス・電車・フェリー)で事足りているだから、車の運転にこだわる必要はない。
まとめ
国際結婚・海外移住で感じたストレスの一番の対処法は、「日本と比べないこと」
生まれ育った日本の慣れ親しんだ文化や生活習慣、人間関係、夫婦の在り方などにこだわらず、まずパートナーの国に少しずつ馴染んでいけるように、「日本では~」という考えをいったんゼロに戻してみましょう。
価値観の異なる国で価値観の異なる人々との暮らしはストレスは全く感じないということはありえません。
「あ、イライラしてるな」と感じたときは、ストレスの正体を具体化し、パートナーの協力も得ながら対処法を考えていくと上手くいきますよ。