親が国際結婚に反対している、外国人彼氏のことを認めてくれない、、、、なんでわかってくれないんだろう、と悲しくつらい気持ちになりますよね。
家族の縁を切ってまで結婚に踏み込む勇気もない、かといって、彼以外の人と一緒になるなんて考えられない!そんな複雑な思いを抱えて悩んでいるあなたに私の体験談をお話させてください。
私の親は頭ごなし彼(現在のオーストラリア人夫)との付き合いには反対はしなかったけど、国際結婚してオーストラリアに移住する、と話が進んだときは、あまりいい顔をしませんでした。
たぶん当事者の私以上に不安な気持ちになっていたのだと、今振り返ると思います。
親が国際結婚に反対する理由と、どうすれば2人の理解してくれ祝福してくれるのか?を一緒にみていきましょう。
親が国際結婚・海外移住を反対する理由は?
親が国際結婚に反対する、不安になる理由をお伝えします。
一番の理由は「わからないから」
人は自分の頭で考えてもわからないことは拒絶してしまう生き物です。うちの両親は今まで外国人と接したことが皆無のため、初めて彼を紹介した時はいい顔をしませんでした。
英語がまったく話せない親と彼はコミュニケーションもままならず、不穏な空気が流れたのは言うまでもありません。
それでも何度か会ううちに彼の人柄は気に入ってくれたものの「海外での結婚生活」については、「本当に大丈夫なの?」と何度も何度も言われました。
私達の場合は頭ごなしに反対というわけではなかったけど、最後の最後まで、私がオーストラリアに出発する日まで「何かあったらすぐに帰ってきなさい」と不安はぬぐえなかったようです。
自分が経験したことがないことを娘がやろうとしている、親にとってそれほど心配なことはないんです。だから娘の決断を反対してしまう、というのは自然な流れだと心得た方がいいかもしれません。
外国人との結婚は苦労する、との先入観
日本人と結婚しても苦労する人は苦労する、幸せな人は幸せです。それなのに「外国人との国際結婚=苦労する」とのイメージがうちの親は大きかったようです。
育った環境や文化が違う相手との結婚ですから、多少の苦労があるのはあなたもわかっていて、それでも彼がいいんだから、理解してほしいですよね。
親は「先入観」でものを言ってきます。根拠はまったくないんです。それなのに「本当に大丈夫なの?苦労するよ」を言われるのが正直わずらわしかった、、、、。あなたも同じ気持ちなんじゃないでしょうか?
先入観を払拭するにはあるていどの時間は必要です。私は「しばらくほっとこう」「適当に言わせておこう」と思い、言い争うことはやめました。
国際結婚の離婚率の高さ
親が国際結婚に反対する「根拠のある」理由というのが国際結婚の離婚率の高さです。一般的には外国人との婚姻の離婚率は7割といわれています。
私は現在、オーストラリアで暮らしているのですが、確かにバツイチは日本よりも多い印象。「1回の結婚でうまくいけばラッキー」くらいの感覚になってきました。
日本でも離婚率はどんどん上昇し、現在では3分の1の夫婦が離婚しています。日本人とか外国人とか関係なく、離婚するときには離婚するんだし、こればかりは結婚してみないとわからないのに、、、と思いません?
日本以外の国の社会保障制度や仕事への不安
年金・健康保険・福祉・仕事・医療など生活に必要な社会保障や仕事、経済的にやっていけるのか?という不安から国際結婚からの海外移住を良く思わないケースもあります。
やっぱりね、これも「知らないから」
日本での仕事や社会保障制度しか知らなければ、異国のそれは想像にも及びません。だから不安になって娘の国際結婚を反対してしまう、というのも一つの理由です。
親に外国人彼氏との結婚・海外移住を理解してもらうために
親に外国人彼氏との国際結婚・海外移住を理解してもらう為には「反対されるのが当たり前」という前提でのぞみましょう。時間をかけて、感情的にならずに。
彼のことをよく知ってもらう為に時間をかける
1回会っただけでは彼の人柄も彼のあなたに対する気持ちもわかりません。私の親は最初のうちは乗り気じゃなかったのですが、何度か彼を会ううちに少しずつ仲良くなっていきました。
彼が海外に在住している場合はスカイプなどのビデオ通話を使ってみてもいいと思います。
国籍が違えど同じ人間同士です。いつかお互い理解し合える時がくる、と信じて焦らずにゆっくりと親と彼の距離を縮めていきましょう。
移住先での生活・経済的なことなどの不安をなくす
少しでも親の不安がなくなるように、私は移住先のオーストラリアの医療制度や福祉制度・仕事の有無などは詳しく調べて伝えました。
最終的には「医療制度や保険・年金制度はオーストラリアの方が良さそうね」なんて言って納得していました。
やはりきちんとリサーチして親からの質問にはすらすら答えられるくらいの知識は付けておいた方がいいと思います。
経済的なことは移住直後は彼に任せる部分も多いけど、生活が落ち着いたら専門学校で保育士の資格を取って現地で働く、と伝え、今では娘(私)の挑戦を応援してくれています。
一時帰国や連絡の頻度などもきちんと伝える
親が国際結婚に反対するのは「寂しさ」もあると思うんですよね。海外に嫁いでしまったら、もう会えなくなるんじゃないか?連絡も来なくなってしまうんじゃないか?、と。
だから、あなたから「一時帰国は半年に1回するつもり」とか「何かあったらLINEするし」と一時帰国の予定や連絡の取り方や頻度なども前もって伝えておきましょう。
実際、私は半年に一度ほど日本へ一時帰国していますが、そのたびの2週間~1か月ほど実家に滞在するので、「日本にいる弟よりも接する時間が長い」とまで言われるようになりました。
結局、日本で暮らしている弟もお盆と正月に数日しか実家に帰らないのだから、国際結婚して海外に住んでいる私の方が親と過ごす時間が長い、というわけ。これは親にとって誤算だったよう(笑)
まとめ
あなたと彼との結婚を一番祝福してほしい親が反対、となると本当に気が滅入りますよね。
だからといって、感情的になって喧嘩をしたりするのはNGです。親がなぜ反対するか?その気持ちを汲んで1つ1つ不安を解消してあげることが大切。
親が国際結婚に反対する一番の理由は彼らが体験したことのない未知の世界に娘が行ってしまう、という不安と寂しさです。そんなご両親の気持ちを理解することが幸せな国際結婚の第一歩なのではないでしょうか。